こんばんは。
役人コーチこと中小企業診断士の石田恵介です。
「成果を出せる組織・人材の創出を支援すること」を専門領域とするコーチ・コンサルタントになる!というのが独立当時の私のビジョンだったりします。それは今も変わらず持ち続けているわけです。
ですので、今日はコーチらしく「モチベーション」に関することを書いてみたいと思います。
経営診断やコンサルティングをしていく中で、「問題は分かっている。課題も明確になっている。さらに解決策も分かっている」「でも、行動につながらない。だから、成果が出ない」というのは、まま聞く話だったりします。
多くの組織の長(社長やマネージャー)もしくはコンサルタントがコーチング・スキルを学び、それを実践し、組織や個人としての成果を上げようと努めるわけなのですが、なかなか部下(人)は思うように動いてはくれません。
これについては、私なりに仮説を持っています。
仮説とは、「行動を起こすための誘因には気を配るけど、行動結果には無関心。だから成果が出ない、出ても継続しない。」
どういうことかというと、人の行動プロセスは次の3つに当てはまると思います。
「①行動を誘発する要因、②実際の行動、③行動によってもたらされる結果」
例えば、「①新規の受注を獲れば給与が上がると言われた。②頑張って営業して新規受注を獲得した。③給与が上がった。」というのが分かりやすいでしょうか。
私が思うに、一般に言われる「モチベーション・マネジメント」は①の行動を誘発する要因ばかりに目がいっているように感じます。「頑張って仕事を獲ってくれば給与が上がるよ!」「この仕事が成功すれば部長に昇格してあげよう!」などなど。
しかし、①を期待して②の行動を起こしても、期待していた③が得られることは実は希だったりします。
何が言いたいかというと①行動を起こすための誘因からは、短期的にモチベーションを上げる効果は得られても③の期待される結果が得られなければ、長期的・持続的なものにはつながらない。ということです。
ということは、③の行動結果をマネジメントすることがモチベーション・アップ、モチベーション・クリエイティブの観点からは重要なのではないかと考えるわけです。
何も「昇給した」「昇格した」に限らず「褒められた」「認められた」「成功を仲間と分かち合った」「感動した」「感謝された」などなど、「行動を起こさせるために何をするか」ではなく「起こった行動に対して何をするか」が必要なのです。
誘発要因よりも行動結果にフォーカスしたマネジメント。今年はこれをテーマにコンサルティングを進めていきたいと思います。
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